通潤橋

つうじゅんきょう

通潤橋

熊本県上益城郡山都町184-1

熊本県上益城郡山都町にある通潤橋は日本最大級の石造りのアーチ橋で、水路の役割を担う水道橋です。かつて水の便が悪かった白糸台地に水を供給するために作られ、現在では国の重要文化財に指定されています。長さは75.6メートル、高さ20.2メートルです。江戸時代後期に当時の名工たちにより建てられたこの橋は、サイフォンの原理を利用して、今もなお農業用水を送り続けています。

観光の目玉となっている放水は、通水管を詰まらせないために定期的に行われており、橋の中央上部から水が噴き出す様子は圧巻です。さらに大迫力を味わうなら、橋の上からの見物もおすすめです。実際に橋を歩いて下を覗くと、その高さに圧倒されるほどです。
放水のスケジュールについては山都町観光協会のホームページからご確認いただけます。
※5月中旬～7月下旬は農地かんがいのため、12月～3月は凍結防止のため放水はありません。

通潤橋が水を送り届けている白糸台地の田園も美しく、「通潤用水と白糸台地の棚田景観」として国の重要文化的景観に指定されています。
橋の近くには、通潤橋を建設した布田保之助の銅像も建っていますので、周辺を散策する際にはぜひ探してみてください。通潤橋資料館へ足を運べば布田保之助と石工たちについて詳しく知ることができます。資料館は道の駅通潤橋 虹の通潤館（物産館）に併設されていますので、ドライブの休憩に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。名勝「五老ヶ滝」も通潤橋とあわせて公園化されており、遊歩道で滝の前まで簡単に行くことができるのでおすすめです。

また、通潤橋から車で20分ほど行くと清和文楽館があります。文楽は人形浄瑠璃の一つでユネスコの世界無形文化遺産に登録されています。清和文楽館では定期公演が行われています。九州で人形浄瑠璃が観られるのはここだけです。

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