出島

でじま

出島

長崎県長崎市出島町6-1

誰もが歴史の授業で耳にしたことがある「出島」は、現在のJR長崎駅や繁華街にも近い、賑やかな街の中心に位置します。今では周囲が埋め立てられていますが、もとは人工的につくられた「島」でした。印象的な扇形の地形は、貿易発展（末広がり）の願いがこめられているそうです。
江戸の鎖国時代において、他国との交流の、貴重な窓口であり、たくさんの商人が訪れました。物流だけでなく、医学や天文学などにおいても欧米と日本とを繋ぐ重要な役割を果たし、また流行の発信地でもありました。
この時代の出島には、商人の住居や番所、倉庫など、50近い建築物が並んでいたといわれます。

「出島和蘭商館跡」として文化財にも指定されている出島の土地に、当時の姿を復元しようと、長崎市が事業を進めています。
現在は十数棟の復元建物が並び、江戸から明治の時代の流れを感じながら散策することができます。2016年には新たに6棟の建物が復元され、さらに注目を集めています。
出島が「島」だったころ、本土へ渡るためにひとつだけあった橋「表門橋」も今後復元予定なので、長崎市の風景が変わりそうですね。

出島跡地のエリア内に建つ「旧長崎内外クラブ」の1階はレストランになっており、トルコライスやミルクセーキ、ロールハトシなどの長崎名物・ご当地グルメを楽しむことができます。

出島から少し西にある、港に面した「出島ワーフ」にもたくさんの飲食店が入っており、海を見ながらの食事は開放的な気分を味わえます。海沿いはテラスのようになっていて散策するだけでもとても気持ちが良く、夕方から夜には建物やテラスの灯りがきらきらと揺れる様子が美しく、さらにおすすめです。

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